LMC・BO体験レポート

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レポート

種別BO or LMCBO
環境日時2011年7月10日(日) 午前11時3分頃
場所海洋
水流わずか
水深44m
水底約50m
水温26℃
気温33℃
水質透明度 6m程度
状況練習内容(種目等)コンスタント・ウィズアウトフィン
事故発生タイミング練習前半
前日の睡眠時間約7時間
普段の平均睡眠時間5〜6時間
事故前の心境特に変わったことはありません
事故前の体調良好
個人普段の食生活量も栄養のバランスも気を付けています。
定期トレーニング水泳もしくはランニングを不定期にしかやっていません。
酒・たばこお酒はお付き合い程度、たばこは一切吸いません。
体格・性格等体格は小柄。体脂肪率が高いとも全体の筋肉量が少ないとも言えます。
性格は落ち着いています。
本人見解

事故までの経緯、練習内容の詳細、自分なりに考えた原因と反省点および今後の課題等

ターゲットの深度は45mを申告。ロープが縮んでいることから実質43〜44mになることを見越しての 申告です。ベストが44mですので、達成したとしてベストタイくらいの深度のはずです。
潜降開始から潜降途中、特に問題ありません。むしろスムーズに潜れました。-28.5mでアラームの 設定をしており、およそ-30mからグライドに移りました。ダイコンのログを見る限りボトム到達時点で 1分経過となっていますので、これも予定通りです。タグを取って、タグを右腕に通して浮上を開始。
この時点でも特に焦りや不安はありませんでした。おそらく15〜20mくらい浮上してから疲労感や 浮上への抵抗(重さ)を感じました。あとどれくらいで水面かな?と考えながら泳ぎました。しばらく してサポートのさなさんのお迎えが見えたので、あと少しと思いました。さなさんとアイコンタクトも とれたと記憶しています。水面に浮上した後、すぐに体を触られた気がして、あれ?と思いました。
すぐに大丈夫と言うアピールをしましたが、サポートが触っているのでホワイトじゃないんだと思い ました。でもその時点ではサポートが早すぎるんじゃないかと思ったので、一応マスクを外しました。
自分では意識は途切れていないと感じていましたが、後から考えると浮上した瞬間からサポートが 体に触れた瞬間までのわずかな時間は意識が無かったと思います。
振り返ってみえてもダイビングついての技術的な失敗は特になかったと思います。ダイブタイムも 2分7秒となっていますので、これまでの経験上問題ない範囲です。原因は疲労の蓄積か、単純に 身体能力が足りないのか(息切れ)と言ったところです。

サポート見解

事故までの経緯、徴候、事故後の対処、そのた他気づいた点等

正直にいうと、M11Bさんの今回の結果は潜る前から予感はありました。
無茶なトライだとは思いませんでしたが、ギリギリになるかもしれないと思っていました。
潜行前の様子もいつもより少し緊張しているように感じました。
なので、15Mからでも確実に引き上げができるようにと体力温存のためにフリーマージョン で潜行しました。また、通常は浮上50秒前から入るのですが、息温存のため40秒前から入りました。
15Mまで潜行後フリーフォールしながらM11Bさんを待ちました。出会った時、アイコンタクト もとれ、意識もしっかりしており、浮上までの間、泳ぎも通常と変わりないように感じました。
浮上し、M11Bさんはしっかりとロープをつかみましたが、その後の動きがなく、軽い痙攣を 起こしていました。まもなく体が後ろ方向に大きくのけぞったので、Aさんが体を支え、ジャッジ役がマスクをずらしました。私はギリギリまで手を出さないでおこうと思っていたのですが、 仮に手を出さないでいて自力で復帰したとしてもSPを15秒以内に終わらせることはできなかった であろうと思います。