LMC・BO体験レポート

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レポート

種別BO or LMCBO
環境日時2013年7月20日(土) 11時00分頃
場所海洋
水流なし
ターゲット水深39m
水温28℃
気温31℃
水質透明度 10m程度
状況練習内容(種目等)コンスタント・ノーフィン
事故発生タイミングターゲット時
前日の睡眠時間6時間
普段の平均睡眠時間6時間
事故前の心境水温も温かく気持ちよく落ち着いた気分
事故前の体調普段通りの体調
個人普段の食生活健康に気を使っている訳ではなくごく普通の食生活
定期トレーニングここ半年は月に2回程度の練習
酒・たばこほぼ毎日の晩酌 ビール1、2本程度
体格・性格等やせぎみ
本人見解

事故までの経緯、練習内容の詳細、自分なりに考えた原因と反省点および今後の課題等

海洋練習に向けて前日はアルコールをひかえ22時に就寝、4時過ぎに起床。

波も流れもなく水温も高く絶好のフリーダイビング日和だと思った。今シーズン始めてのターゲットだったので40M前後を考えていたが39Mを申告。一昨年に45M潜ったので割と余裕のある申告と考えていた。

ターッゲトに向けてアップを30Mのフリーイマージョンゆっくりめを2本、3分20秒程度。25Mのノーフィンを1本、1分15秒程度を行った。

ターゲット時は水深20Mまで平泳ぎで潜行、そこからは脱力してフリーフォール。ボトムが見えたときにロープから離れ気味だったのでキックを1回行いボトムプレートに近づきタグを取った。このときは苦しくもなく、横隔膜の収縮も感じなかったのでそのまま平泳ぎで浮上。浮上スピードが遅いなと感じながら水深25Mまで浮上、そこで横隔膜の大きな収縮を感じたのでロープをつかみたぐって浮上。水深15Mでセキュリティーと合い2回ロープをたぐった所から記憶がなく、次の記憶は水面でマスクを外されていたのでBOしたんだなと理解した。

後で聞くと水面までロープをたぐってあがってきた後BO。ダイブタイムは1分55秒。

BOの要因として考えられることは、シーズン最初のターゲットだったのでさらに余裕のある深度を設定するべきであった。また久しぶりに使うウェットでウエイトの重さが精確ではなく潜り込みの遅さ、フリーフォールのタイミングが合致せず39Mのダイブで1分55秒と時間がかかってしまった。パッキング回数も普段は40回以上行うが次回のターッゲットを考えこの日は15回程度と少なめで潜った。

サポート見解

事故までの経緯、徴候、事故後の対処、そのた他気づいた点等

メインセキュリティーとして対応

M13A選手のサポートは初めてでした。実力から考慮しても39mはさほど問題ないと考えていた。
CD、OT、と特に問題も無く、潜行もスムーズだったと思う。
浮上1分前に潜行を行い15mくらいで、FIで浮上してくるのが見えた。
目が合ったが、意識はしっかりしていて、指で上を指したので、このまま浮上すると言う合図と 思ってしまった。一緒に目を見ながら浮上するが、途中特に問題は無かった。
浮上後、ロープを掴んだ状態で大きく後ろに仰け反ったので、直ぐに抱える。
2〜3秒くらいで意識は戻ったと思います。

反省点

CWTやCNFがFIで浮上してきたら、セキュリティーが上げるべきだった。
無限での練習で、セキュリティ-にサポートを頼む時の合図が、無限内でしか通用しない 合図だったので、指で海面を指す動作を勘違いして受け取ってしまった。
今回、セキュリティーがちゃんと水面まで上げていれば防げたBOだったと思う。