祝!ワールドカップ初参加

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98年6月イタリアのサルディニア島で第2回フリーダイビングワールドカップが開催されました。
27ヶ国の参加国の中にはできたばかりの日本チームもいました。
もちろん日本は初参加(しかも東洋で唯一の参加)ですが、 第一回大会の参加国が6ヶ国だったことを考えると日本以外のほとんどの国も初参加であり、 本格的な世界大会としては今回が初めてと言っても過言ではないかと思います。

20日の開会式、ジャック・マイヨール、レイモンド・ブッカーなどのゲストを迎え 大会は盛大に始まりました。
皆は世界のフリーダイバーが一堂に会した喜びと、 これからのプログラムへの期待に興奮の色を隠せないようすでした。 単純に「ドキドキ、ワクワクしていた」と言ってしまうのが最も適当だったかもしれません。 いよいよ明日からは競技が始まります。
みなどのような気持ちでこの夜を過ごしたのでしょう。

大会のプログラムはまず21〜23日にコンスタント競技が、 間に講演・ビデオ上映・ミーティングなどをはさみ、 27日にスタティック競技が行われました。

競技方法は、コンスタントにおいては1mを1ポイントとし、 あらかじめ潜水深度を宣告しておきます。
宣告深度より深く潜ったところでポイントは加算されません。
宣告深度に達しなかった場合は、腕につけた深度計の深度のポイントから 宣告深度に達しなかったぶんのペナルティを差し引きます。
例えば40mの宣告をしていたとき、35mまでしか達しなかった場合

深度計35m = 35ポイント
ペナルティ = 40m(宣告)−35m(実測)=5m(5ポイント)
35−5=30ポイント

スタティックの競技方法は6秒を1ポイントとしてあらかじめ閉息時間を宣告します。
コンスタントと違って宣告時間より長く閉息すればその分ポイントが加算されます。
(ここで閉息時間を宣告する競技的意味は、もし同じ時間閉息した場合、 宣告時間に近い者の勝ちとするためらしい。 しかし団体戦でそのようなことが適用されることはほとんどないと考えられる。 しかも宣告時間を越えてもポイントが加算されるなら、 長い時間を宣告してペナルティを負う危険性をかかえるより 宣告時間を少なくしておく方がはるかに有利だと考えられ、 はっきり言ってよくわからないルールである。)

 初めて世界のレベルに触れた日本チームは、 コンスタントにおいてはまだまだ力の差を感じたようです。
しかし、スタティックはそこそこのもので、なにより終わってみれば総合14位の大健闘! 日本より上位にいくと思われた国々がそうならなかったのはブラックアウトによる減点の為です。
大会ではブラックアウトに対して非常に厳しいペナルティを課しています。
ブラックアウトをしたものはコンスタント、スタティック共にポイントを奪われ、 チームも3名の合計ポイントで競技しなければならず、 一人でもブラックアウトを出したチームは事実上順位を争うことはできなくなります。
これはもちろん競技においてだけではなく、 安全に楽しく潜るために当然一番気をつけなければならないことが できないダイバーは潜る資格がないということを強く注意するためのルールです。
(この大会でのセキュリティ体制は万全でした。 この点に関して日本でフリーダイビングの大会を開催することの難しさを感じました。)

 スタティック競技と同日の27日、サンタ・テレーザにおいて表彰式、閉会式が行われ 天候にも恵まれた今大会の全日程は無事終了しました。
(その後行われたプールサイドでのパーティの様子は「大会アルバム」でご覧下さい。)

今大会への参加において日本チームの当初からの目的は、 競技自体の成績よりも他国のフリーダイバーと親睦を深め、情報を交換し、 得たことを日本のフリーダイバに伝えることでした。
その目的のうち最初の二つは十分にはたせたと思います。
そして最後の目的を果たすのは・・・このページですよね!

大会アルバム